2011年09月18日

『 東京今昔散歩 』

 昨日の記事にコメントをいただきまして、喜んでいるomuneです。本当にありがとうございます。

 で、今日はその勢いで「もう何冊かある」と書かせていただいたうちの一冊をご紹介してしまいます。あまり同ジャンルのネタは続けないようにというのも目標の一つなのですが、まあそんな日もあるという事で。何卒お許しのほどを <(_ _)>



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 原島広至氏 『 東京今昔散歩 』 中経の文庫様


 昨日ご紹介いたしました『 東京 消えた街角 』は過去の写真のみが掲載されているのですが、こちらは新旧を並べて掲載し、比較できるようになっています。表紙に掲載されているのは新橋、汐留の旧新橋停車場です。言わずと知れた鉄道発祥の地ですね。

 下は明治40年代、上は現在のもので場所は同じです。ただし、現在の建物は平成になって再現されたもの。これ、内部は鉄道のミニ博物館になっているんですよね。私も一度行ってみましたが、小規模ながらなかなか楽しめました。

 他にも見せ方の特徴がありまして、たとえば一部の写真には地図が付けられています。当時と現在の写真が、地図上のどの地点から、どの方向に向けて撮影されたかが分かるようになっているのです。ですから土地勘があるとさらに楽しめますし、あるいは実際に行ってみて地図と照らし合わせながらその場所に立ってみるなどという味わい方も可能です。

 さて、この本の場合、古い写真の大部分は明治、大正、昭和初期のものです。比較対象となる時代が『 東京 消えた街角 』とは違うわけですが、これがこの本最大の売りとなっています。さて、それはなんでしょう? お分かりになりますか?


 表紙にもでかでかと書いてありますのでネタばれ必至ですが、ここに掲載されている過去写真の全て(だと思いますが、見落としがあるかもしれません)はカラーです。天然色です。

 ……明治時代にカラー写真。これ、不思議に思われませんでしょうか?

 実はこれらは写真の台頭によって仕事量が減少した浮世絵の画家、職人達が、白黒の写真に一枚一枚色付けをした、手彩式絵葉書というものなのです。

 解説によると主に外国人向けのお土産や、海外への輸出用だったらしいですね。このあたり、以前の『 ブラタモリ 』でも取り上げられていた様に記憶しております。

 面白いのは、そのような理由から元は全く同じ写真であるにも関わらず、色味の違う絵葉書が現存しているという事です。白黒のベースに職人さんがイメージで色を塗っているわけですから、それも当然と言えば当然ですよね。同じ写真なのに人々の着衣の色が違ったり、建物の色味が塗り師によって違っていたりするというわけです。それでも、見た目違和感がないのが凄いところです。巻末には、そんな手彩式絵葉書についての解説も掲載されております。

 確か駅の売店で、退屈しのぎに購入した本でしたが、そんなわけでたちまちお気に入りの一冊となりました。おすすめでございます。
ラベル:現在 過去 写真 光景
posted by omune at 00:42| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑誌、書籍、コミック | 更新情報をチェックする
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