2017年03月09日

侍JAPANの試合を楽しく感じる理由 (20170309)

 WBC1次ラウンド、プールAプールBは先刻、中国がオーストラリアに敗れ、これによって侍JAPANの2次リーグ進出が決まりました。

 開幕前の強化試合では『全日本チーム』としては芳しくない試合が多く、果たしてどうなる事かと(我がベイスターズに対してほどではないにしろ)心配しておりましたがさすが一流選手達と言いますか、いざ本番になるとあの数試合とは比較にならない逞しさを発揮してくれています。

 それに加えて(あくまでもここまでの話になりますが)今回の侍JAPAN、観戦していて非常に楽しく、わくわくさせられるように感じます。

 それは何故に? ぼんやりとそう考えてみたのですが、それは多分、ぞれぞれの選手がそれぞれの個性を強烈に発揮してくれているからなのではないか。そんな結論に達した次第。


 たとえば菊池。開幕のキューバ戦、1回表、ヒットとエラーで無死一、二塁といういきなりの大ピンチ。あの場面で菊池が見せてくれた、実に『らしい』捕球と送球による併殺プレー。これが強敵相手の開幕戦、最大の勝因だったように感じられてなりません。

Sportsnavi 『 日本を勇気づけた菊池のダブルプレー 世界一経験者・岩村明憲氏が解説

 あの場面で先制点を、そして悪くして2点目、3点目を取られてしまっていたら、試合終了時のスコアは敵味方逆になっていた可能性もあるでょう。


 また、2戦目、同点の6回に登板した千賀の恐ろしいまでの球速、球威とスライダー、そしてなにより「これこそ千賀」とでもいうべきお化けフォーク。1点をリードした2イニング目も含めて、その圧倒的な投球が試合の流れをこちらへ、強力に引き寄せました。

スポーツ報知 『 千賀、2回4Kピシャリ「先発と同じような気持ちで変わらずいきたい」


 はたまた下位打線の軸として鎮座した松田の、代名詞とでもいうべき思い切り良い、強烈なスイングと気迫。初戦の3ラン、そして2戦目の同点犠飛と、試合運びの点で大きな意味を持つ得点を叩き出してくれました。

@niftyニュース 『 MLB公式サイトは4打点松田称賛「MLB球団に思い知らせる」

full-Count 『 侍ジャパン松田、豪州戦でも貴重な同点犠飛 「後半勝負!」


 他にも坂本の堅実な守備、惚れ惚れするような打撃技術、地味ながら自分に与えられた仕事をきっちりとこなしてくれている小林、飄々と開幕投手の重責を果たしてみせた石川、実に安定したピッチングを見せてくれた菅野などもそうですね。


 シーズン中に(我がベイスターズが)何度も痛い目にあわされ、敵チームの選手故に垂涎の存在感を見せつけられている選手たちが、それぞれの『らしさ』、敵として見れば実に憎たらしい『らしさ』を発揮してみせてくれている。試合に勝っているからという前提はあるでしょうが、この2試合を見て実に楽しく感じられた理由はそのあたりにあるのではないかと思います。

 それにしても、です。シーズン中はそんな果てしなく『憎たらしく』感じられる選手たちを味方として応援できる状況において、その存在を如何に頼もしく感じる事か。


 そして、そして! そんな一流プレイヤー達と共に、我がベイスターズが誇る4番打者、筒香もまた、強烈な輝きを放ってくれています。

 開幕前は「結果なんてどうでも良いから怪我だけはしないでくれ」などと口にしていた私ですが(すんません)、それでもこうして贔屓チームの選手が結果を出してくれると本当に誇らしく、また嬉しくてたまらなくなってきます。さらには球場を埋め尽くした12球団のファンが声をそろえて応援歌を歌ってくれているのを見ると、またスタンドへと向かうその打球を総立ちで見送ってくれているのを見ると、大げさでなく胸が熱くなってきてしまいます。


 初戦の一発も迫力十分でしたが、個人的に「凄すぎる」と感じたのは2戦目の一撃。左投手が投じた内角スライダー。それも決して甘くない、内側に来た球をライトポールの少し内側に叩き込んだわけですが、あれ普通の打者ならファールになってしまうのではないでしょうか。それをフェアグラウンド内に、それもスタンドまで放り込んでしまえるのは筒香の卓越した技術と強烈な軸の回転力あってこそなのではないかと思います。

full-Count 『 「僕の中にはきれる感覚はない」 侍・筒香、技術が凝縮された2戦連続弾

 そしてその一方で、強化試合で見せてくれた様に左方向への強烈な打球も健在です。このあたり、そのバッティングスタイル、仕上げ方(?)は一貫してぶれません。

 思えばあの暗黒時代、中畑前監督に秋季キャンプメンバーから外されるという、きついお灸を据えられていたあの筒香が、わずか数年後にこれほどまでの打者になっているなんて。当時の事を思い出すと、隔世の感すらありますね。現在の存在感、ラスボス感からは信じられませんがあれ、最近と言えばつい最近、2013年秋の話です。

NEVERまとめ 『 中畑監督、筒香選手を秋季キャンプから外す「チャンスを全然生かし切れていない」

 あの頃、ベイスターズが信じられないほど弱く、そんなチームにあってすら頼りなく感じた筒香。そんなチームと筒香を知っていて、それでも応援をし続けてきたベイファン(いや、無論、ベイファンに限りませんが)にとって、この大活躍はこれ以上ないほどのプレゼントなのではないでしょうか。いや冗談でなく、ほんと、泣きそうになりますわ。


 さて、まだ中国戦は残っていますが、次は第2ラウンドとなります。プールAプールBからはキューバかオーストラリアのどちらか、それにプールBプールAからイスラエルとオランダを加えた4チームでの2位以上を確保する争いですね。

 1次ラウンド以上に厳しい状況が予想されますが、なんとか突破して準決勝進出を果たしてもらいたいと願います。そしてなにより(ひょっとすると勝敗以上に)ここまでの2試合同様、選手それぞれの個性を存分に発揮して見せて欲しいものです。

 今回書き忘れてしまった(?)山田や中田や青木、牧田らのプレーっぷりを含め、それほどまでに今回の侍JAPANの野球、その個性を魅力的に感じています。




posted by omune at 23:46| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 野球、スポーツ | 更新情報をチェックする
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